特例第一種衛生管理者試験とは?第二種を持っている人が受ける20問・160点の試験を解説
第二種衛生管理者の免許を取ったあとで、会社の業種が変わった・異動した・医療業や清掃業の事業場を 任されたといった理由から、第一種が必要になることがあります。 そのときに受けるのが特例第一種衛生管理者試験です。 第一種を最初から受け直すのではなく、有害業務に係る2科目だけを受ければよい区分ですが、 情報が少なく、市販の教材や対策アプリでもほとんど触れられていません。 このページでは、公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公表資料にもとづいて、 受験資格・出題・合格基準・勉強の進め方を整理します。
※本ページはアプリ製薬が独自に作成した非公式の解説です。厚生労働省・安全衛生技術試験協会その他の 政府機関・試験機関を代表するものではありません。受験資格・試験日程・受験申請などの正式な情報は、 必ず公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公式サイトでご確認ください。
1. 誰が受けられるのか
第二種衛生管理者免許を受けた者が、第一種衛生管理者免許試験を受験する場合の区分です。 学歴や労働衛生の実務経験ではなく、第二種免許を持っていることが要件になります。
第一種・第二種の通常の受験では「大学卒+労働衛生の実務経験1年」「高校卒+3年」などの 学歴と実務経験の組合せが要件になり、勤め先が書く事業者証明書が必要です。 特例第一種はそこが変わります。すでに第二種の免許を持っている=要件を一度満たしている人向けの区分だからです。
免許を「申請中」ではなく、実際に交付を受けていることが前提です。 添付書類は申請方法によって異なるため、申し込む前に公式サイトの案内で確認してください。
2. 出題は有害業務の2科目だけ(20問・160点・2時間)
第二種の試験で出題されない「有害業務に係るもの」の2科目だけを受けます。 労働生理は出題されません。
| 科目(範囲) | 問題数 | 配点 | 1問あたり |
|---|---|---|---|
| 関係法令(有害業務に係るものに限る。) | 10問 | 80点 | 8点 |
| 労働衛生(有害業務に係るものに限る。) | 10問 | 80点 | 8点 |
| 合計 | 20問 | 160点 | — |
出題形式は第一種・第二種と同じ五肢択一式・マークシート方式で、試験時間は2時間です (第一種・第二種は3時間)。開始時刻は受ける試験の案内で確認してください。
第一種の試験と何が違うのか
第一種は44問・400点・3時間で、有害業務の2範囲(20問160点)に加えて、 有害業務以外の関係法令(7問)・労働衛生(7問)・労働生理(10問)が出ます。 特例第一種は、その前半20問だけを受ける試験だと考えると分かりやすくなります。
3. 合格基準は「各科目4問以上」かつ「96点以上」
安全衛生技術試験協会が公表している合格基準は、次のとおりです。
科目ごと(第一種衛生管理者試験の科目のうち範囲が分かれているものについては範囲ごと)の 得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること
特例第一種にあてはめると、こうなります。
- 範囲ごとに40%以上 … 各10問80点なので、それぞれ4問(32点)以上。 どちらか一方でも4問未満なら、合計点がどれだけ高くても不合格です。
- 合計が60%以上 … 160点の60%=96点以上。1問8点なので20問中12問以上の正解が必要です。
2科目しかないぶん、足切りの重みが大きい試験です。
第一種は5範囲あるので、1範囲を落としても他で挽回する余地が(総得点の上では)ありますが、 特例第一種は範囲が2つだけ。関係法令だけ得意、労働衛生だけ得意という状態では通りません。 どちらも4問以上を確保したうえで、合計12問を取りにいくという順番で考えてください。
4. 実際にどんな問題が出るか(公表試験問題の実測)
試験協会は試験問題を年2回公表しています。第一種の公表問題のうち 問1〜問20(=特例第一種と同じ有害業務の2範囲)を1問ずつ数えると、次のことが分かりました。
- 約6割が「誤っているものはどれか」型。 有害業務の2範囲だけで数えると 関係法令60.0%・労働衛生65.0%で、全体平均(約69%)よりはやや低いものの、依然として主流です。 4つの正しい記述の中から1つの誤りを見つける訓練が要ります。
- 「AからDの組合せ」型が多い。 関係法令(有害業務)では実測25.0%=4問に1問がこの形でした。 作業主任者の選任、譲渡等の制限、特定化学物質の区分など、4つの記述すべてを判断しないと選べません。
- 文中の穴埋め型と計算型は出ません。 穴埋めの定番である36協定の限度時間も、 必要換気量や労働衛生統計の計算も、「有害業務以外」の範囲にしか出題されないためです。 特例第一種の対策として、これらに時間を割く必要はありません。
公表試験問題の原本は 試験協会の公表試験問題のページから どなたでも無料で入手できます(PDF)。数え方は当社独自のもので、試験協会の公式見解ではありません。 公表問題は年2回追加されるため、割合は今後変わります。
5. 勉強の進め方
- 法令と労働衛生をセットで学ぶ。 有害業務の2範囲は表裏一体です。 作業環境測定・局所排気装置・特殊健康診断は、「法令で何が義務か」と「衛生学的に何が起きるか」を 同時に押さえると、どちらの範囲から問われても答えられます。
- 数値は先にまとめて覚える。 作業環境測定の頻度(6月以内ごと・1年以内ごと)、 局所排気装置の定期自主検査(1年以内ごと)、特殊健康診断の周期、記録の保存年数。 有害業務の失点は、ほとんどがこの数字の取り違えです。
- 物質名と健康障害の対応を早見表で固める。 一酸化炭素・有機溶剤・じん肺・振動障害・電離放射線など、 「原因物質 → 起きる障害」の対応は毎回問われます。
- 組合せ型で練習する。 4つの記述のうち1つでも判断できないと選べないので、 一問一答だけで仕上げると本番で崩れます。
第二種の知識はそのままでは使えません。 労働生理・有害業務以外の労働衛生は出題されず、 代わりに第二種では一切触れなかった有害業務の範囲だけを問われます。 「一度受かっているから」と油断せず、範囲を絞ったぶん深く仕上げてください。
特例第一種にそのまま対応した対策アプリ
アプリ製薬の「エイカンウカール」は、第一種・第二種・特例第一種の3区分を 1本で切り替えて学習できる衛生管理者試験の対策アプリです。 区分を「特例第一種」に切り替えると、出題も模擬試験も合否判定も、すべて特例第一種の形になります。
- 模擬試験は20問・160点・2時間。合否は「範囲ごと40%」かつ「合計60%」の二段構えで、 1問8点の配点で加重して判定します。
- 本試験の問い方まで再現します。誤り選択型を実測どおりの割合で入れ、組合せ型も必ず混ぜます。 穴埋め型・計算型は特例第一種の本試験に出ないので、意図的に出しません (公表問題の問1〜20を実測して確認しました)。
- 出題は有害業務の2範囲だけに絞られるので、無駄な範囲を勉強しなくて済みます。
- 問題はすべてオリジナルで、各問に解説と出典(労働安全衛生法令・厚生労働省の指針等)を明記しています。
- 広告なし。学習データは既定では端末内にのみ保存されます。
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